・少林寺で記念撮影をしてもらった

少林寺は、少林寺武術の聖地にして、1500年以上の歴史がある名刹(めいさつ)だ。そんな由緒ある寺も、敏腕住職の通称 “少林寺CEO” の指導のもと観光化に成功し、いまや「鄭州のディズニーランド状態」である。

さて、そんな少林寺の敷地内を歩いていると、記念撮影屋が山のように跋扈(ばっこ)しているのに気がついた。そのなかにいたニコンの一眼レフをぶら下げていた親父に声をかけると、彼らは写真を撮ってその場でプリントアウトするサービスをしているという。価格は1枚10元(約190円)~。ちゃんと少林寺の敷地に店を構えている。

・写真にプーチン大統領が……!

だが、親父が持っていた見本を見て衝撃が走った!! 見本写真の中にプーチン大統領がバッチリ写っているのだ! そして、いまカネと女性問題でスキャンダル真っ只中の少林寺CEOも!! 

そう、ここでは希望すればプーチン大統領と少林寺CEOとのスリーショットを合成してくれるのである。よく見渡すと、他の撮影屋もプーチン大統領の写真を持っている。なぜか少林寺ではプーチン大統領がゴリ押しされていたのだ!

これはやるしかねぇ……! 親父に言われるまま、本堂の前で急所が集まっている体の中心 “正中線” を守るポーズ! パシパシと1~2分撮影したあと、目と鼻の先にある店に移動してプリントアウトしてもらう。

・コラ画像、勝手にやっている予感

かなり古いバージョンの Photoshop で私とプーチン大統領のコラ画像を作る親父。作業の間に「これプーチン大統領ですよね? なんでプーチン大統領とのコラをやっているんですか?」と聞いてみた。

親父によると、プーチン大統領は2006年3月に実際に少林寺を訪れているとのこと。この “素材” は、その際に撮影されたものを使用しているそうだ。つまり、このコラ写真は「プーチン大統領も来た少林寺に行ってきたぜ!!」という記念なのだ。そ、そういうことですか! プーチン大統領の訪問はとんでもない名誉なのかもしれないが……勝手にやっている予感満点である。

・オプションをつけて値段を釣り上げる親父

コラなしの場合、一番小さいサイズは1枚10元だったが、プーチン大統領入りになるとサイズも上がり30元(約570円)だという。少々お高い気もしたが、少林寺でプーチン大統領とのコラ画像が全力プッシュされている事実を見過ごすことはできない。私はこの事実に金を払っていると思うことにした。

なお「データも欲しい」とお願いしたところ、「企業秘密だからダメ☆」とのことだった。素人の私には「撮影した写真に、プーチン大統領を貼り付けただけ」にしか見えないのだが……そうですかぁ~。

なお、親父は観光地の商人らしく、頼んでもいないのに次々と他の写真のプリントアウトをオススメしてくるのでキッパリ断ろう。さらに、頼んでもいないのに勝手にラミネート加工をしてオプション料金を取ろうとするので、不要な場合はこれも断ろう。

「要らない」と言い続けていたら、ラミネート加工費20元が5元に値下がり。「ラミネートしなかったら、3時間で退色しちゃうヨ」とか言ってきたが、さすがにそれはありえないと判断。「さっさと釣り銭よこせ!」と、金を出して丁重にお断りした。

・ラミネート加工しなくても大丈夫だった

ちゃんと買うつもりなのに、中国の観光地はこういうのがあるから めんどくさい……。だが少林寺は “しつこさレベル” が低いので、まだマシかもしれない。

かくして手に入れたプーチン大統領、そして渦中の少林寺CEOとのコラ画像。親父によると「リビングに飾るのがオススメ♪」とのこと。なお、ラミネート加工をしないと「3時間で退色しちゃう」とのことだったが、記念写真は、いつまでもいつまでも、鮮やかなままである。